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MODEL STORY

タイトルなんてどうでもいい。16日目:美女はバカかもしれない

2020年4月16日

海外モデル契約90日

16日目:美女はバカかもしれない

午前9時、ホテルのチェックアウトを済ます私たち。

朝起きた時には、私の体を蝕んだ謎の湿疹は綺麗に消えていた。

「また一緒に働けたらいいね。」

監督から嬉しい一言をもらい、昨日の撮影でお世話になったクルーに挨拶を済ませ、空港へ向かうヘアメイクさんと私。

この素敵なホテルともお別れか…。

楽しいロケで良い時間はあっという間に過ぎた。

 

午後1時、行きと変わらず帰りの飛行機でも終始話しかけてきたメイクさんの相手を無事終え、

アパートに着いて荷物を置きに自分の部屋に入ると、私のベッドが破壊されていた。

マットレスがなくなり、ベッドの枠組みだけになっている。

隣のひょろひょろ美女のベッドも同じ。

ちょうどシャワーから上がったバスタオル姿のひょろひょろ美女が

腰まである長いブロンドヘアをとかしながらバスルームから出てきた。

ひょろひょろ美女:「カリナの湿疹の原因、きっとノミじゃないかな!」

ノミであんな全身綺麗に湿疹ができるとは思えないけど、

ひょろひょろ美女:「昨日カリナのベッドで寝てたら、私も少し腕に湿疹ができて…。」

そう言いながら彼女は右腕を見せてきて、

掻きむしった後のような、小さな赤のポツポツが4つぐらいできていた。

私の湿疹はそんな可愛らしいものではなかった。

というか、何で勝手に私のベッドで寝てるんだ。

貴方のベッドでは一体誰が寝てたんですか?

嫌なことしか思いつかないから、あえて聞かないでおこう。

私たちのbaby girlは大人への一歩を踏み出そうとしているのかもしれない。

そのまま彼女に手を引っ張られてベランダに行くと

びちょびちょのマットレスが干されていた。

ひょろひょろ美女:「今日の朝、害虫駆除の人に来てもらって、マットレスを殺菌してもらったの!」

嬉しそうに言うひょろひょろ美女。

そしてこういう時だけ対応が早い事務所。

流石に湿疹だらけの私を見て、他のモデルにもそうなられたら仕事が回らなくなるって焦ったんだと思う。

マットレスは何故か4つ並んでいて

ブラ姿のソフトフェイス美女が後ろから見に来た。

ソフトフェイス美女:「全員分のマットレスやってもらうことにしたの!」

何でそうなるんだ?

ひょろひょろ美女:「乾くのに2日ぐらいかかるって!」

私たちは今夜どこで寝るんですか?

突っ込みどころが多過ぎて返答に困る私。

というか新しいマットレスを4つ買った方がいろいろと楽な気がするのは私だけなのか。

きっとコストが

4人分の新しいマットレス > 殺菌費用

だったに違いない。

私はもう事務所の考えていることは分かっている。

 

午後オーディションが入ったため、私たちはそれから急いで支度を始めた。

ナチュラルメイクをし、髪をおろし、今回のオーディションは服が指定されていて、

モノトーンのキャミソールと脚の見えるショートパンツに、ピンヒールを履き、4人揃ってアパートを出た。

ヒールを履くと180センチを超えてくるルームメイトの美女たち。

狭いエレベーター内での圧迫感が凄い。

 

行きの車で私が明日引っ越すことを話していて、ルームメイトたちも既にマネージャーから連絡があったようで知っていた。

ソフトフェイス美女:「どんな所なんだろね!私たちも後から行くかもってマネージャー言ってたけど。」

キツ目美女:「ま~事務所の言うことだから信用できないね~。私はもう契約後半だし。」

また一から新しい環境に慣れないといけないことを考えて憂鬱になる私。

折角慣れてきたこの街も今日が最後か…。

 

1時間ほどで会場に着き、今日のオーディションも男女混合で

同じ格好をしたレディースモデルとモノトーンの服を着たメンズモデルたちで溢れかえっていた。

待ち時間中、暇すぎて私は水を買いに外に出ると、

ちょうど会場に入ろうとしていた、一際目立つイケメンとすれ違った。

スリーサム男:「どこ行くの?」

下の売店に行くことを伝えるとそのまま彼は付いてきた。

すれ違うレディースたちに片っ端から声をかける彼。

知らないレディースと話している間、私は気まずく隣に立つか少し離れて待つかしないといけなくて

やたらと売店まで行くのに時間がかかった。

何故こいつは付いてきたんだ。

その後無事水を買い、椅子に座り話す私たち。

私:「私、明日引っ越すの。」

詳しく聞いてくるスリーサム男。

スリーサム男:「あ~俺ももともとそっちにいたんだよ。契約半分終わったぐらいでこっちに送られて。

あっちの方が街がデカいから競争率も高いかな。」

今以上に競争率が高くなるのか…。

スリーサム男:「でもよかったじゃん。いろいろとモデルにとって機会は多いよ。」

全く分からない街に送られることへの不安は大きかったけど、既にそっちに行ったことのある彼と話して少し安心した。

本場を体験できることは正直楽しみで、頑張ろうとも思えた。

そのまま私たちは会場に戻り、いつもと変わらないオーディションを終えた。

 

夜アパートに帰ってきて、私は荷造りを始めた。

もうここには戻らないだろうから、全部荷物をまとめてクローゼットを空っぽにし、

半月前に初めて来た時と同じ様に、私の荷物はスーツケースとリュックの中にまとめられた。

美女たちがリビングで騒いでいるのが聞こえてくるから見に行くことにした私。

リビングに行くと、テーブルとソファーは隅に寄せられ、狭い空間にブランケットがいっぱいに広げられていて、

3人の美女が既に寝る支度を済ませ、床に寝転んでいた。

ひょろひょろ美女:「今夜はここでみんなと一緒に寝るの!」

マットレスも何もなく、硬い床にぺらぺらなブランケットが4枚と枕が4つ。

ここは避難所ですか?

私たちは家を失ったのか?

この滑稽な光景を残すために、

美女たちが寝転んでいる写真を撮って「難民キャンプ」って書いて

インスタグラムのストーリーにアップしたら、即マネージャーから連絡が入り消すようにと怒られた私。

ある意味合ってる気がするんだけどな。

その後私たちは、女子トークで盛り上がり、主にメンズモデルの話だったけど、

昨夜誰を連れ込んだのかと最年小のひょろひょろ美女をからかったり、

陽気な南米出身の美女2人が踊りだしたり歌いだしたり、

大学のサークルの合宿みたいで、結局夜中まで騒いでいた。

まぁ私は大学時代、合宿の誘いをことごとく断っていたんだけども。そのうち誘いすら来なくなった。

いろいろとあった半月だったけど、

いつの間にか私はルームメイトたちとこんなに距離が近付いていたんだ。

シェアハウスって良いこともあるんだな。

もうこの子たちには会えないのかな。

 

モチベーション:

★★★★★5

ピュア度

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★20

突っ込みどころの多さ:

★★★★★★★★★★10

このストーリーは実話に基づいています。

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タイトルなんてどうでもいい。17日目:キャラ勢揃い

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