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MODEL STORY

タイトルなんてどうでもいい。26日目:ショートコント「フィッティング」

2020年4月27日

海外モデル契約90日

26日目:ショートコント「フィッティング」

 

午後、ルームメイト6人揃って出かけることに。

引っ越し当初はこんなキャラが濃いモデルたちとやっていけるのかって不安だったけど、なんだかんだ言いながらも私たち6人は狭い空間で仲良く生活している。

住めば都とはこういうことかもしれない。

午後4時前、小腹が空いたからとみんなでカフェに入って、

各自サンドイッチやらドリンクやらオーダーして待っているとマネージャーから連絡が入った。

 

マネージャー:「女子3人、仕事が入ったから今からフィッティングに行ってきて。ドライバーが今アパートに向かってるわ。

撮影は明日だから、今夜の便で違う街まで行ってもらうわ。」

服が合うかのフィッティングに行ってからの今夜飛行機移動か…。

そして今サンドイッチ頼んだばっかりなのに…。

いつもながら急な事務所に対して、文句を言いながらもすぐにカフェを出てアパートに戻る私たち3人。

こういう業界だし、クライアントも何かとギリギリに決めることも多いから事務所は悪くないって思っていたけど、

今夜の飛行機って…

ロケの準備もあるし、

絶対に取ってるだろ。

チケット。

そして流石にロケ前日に「今からフィッティング開催します」って言うクライアントいないだろ。

誰も来ないだろそんなフィッティング。

ただただ事務所がスケジュールを伝えるのを忘れている気がする…。

そんなことを考えながらも仕事が入ったことを嬉しく思う私。徐々にオーディションでもいいフィードバックをもらい始めていた。

 

で、私たちが家に着く頃にドライバーも到着して、

そのままフィッティング会場に向かったんだけど、見事に夕方のラッシュアワーに飛び込んで、

もう歩いた方が早いんじゃないかレベルで、車が3メートル進んでは止まり3メートル進んでは止まりを繰り返していて、

日本だと完全に大型連休の交通渋滞。

 

エキゾチック美女:「時間かかってるね~。これ飛行機ギリギリになるかもね。」

既に嫌な予感がする私たち。

突然のことだったから、ロケのパッキングはまだ一切していない。

飛行機の出発時刻は夜11時

遅くても10時半には空港に着きたい。

となると家は9時には出ることになる。

 

その後2時間かかってやっとフィッティング会場に到着。

会場スタッフ:「ここに座って待ってください。」

スタッフの指示のもと椅子に座って待ってるんだけど、

何かがおかしい…。

フィッティングなのに、どこにも服が見当たらない。

10分経っても20分経っても、服が持ってこられることはなくて、

ただただ我慢して待つ私たち。

 

スタッフ:「今、デザイナーが渋滞に巻き込まれていて、もうすぐで到着するので。」

 

この間も飛行機に間に合うのかとどんどん私たちの不安が募っていく。

時間指定してモデルを呼んでおきながら、

きっと朝から分かっていたはずなのに

しかも現地の人だったら尚更ラッシュアワーは把握しているはず。

何ともオーガナイズがなっていないフィッティング。

この間もマネージャーに連絡をし続け、状況を伝える私たち。

時刻は既に6時を過ぎている。

リアルバービー:「今の時点で帰った方がいい気がする。」

それでもフィッティングが重要だからと残るように指示を出すマネージャー。

 

それから40分ぐらい待ってやっとのことでデザイナーが到着したんだけど、

「Hello~~~~~~~」って手を振りながら何事もなかったかのように爽やかに登場する彼女。

もう流石に私たちモデルの不満もかなり溜まっていて、

謝ることもせず、服を大きなカバンから出すデザイナー。

デザイナー:「これ着てちょうだい。」

そう言われて渡されたのが真っ白なTシャツ2枚だった。

 

ぺらっぺらの生地の、

コンビニでも買えそうな、

柄も何もない下着みたいなTシャツ2枚。

 

これ、フィッティング必要でしたか?!

SサイズかMサイズかの違いじゃないですか??

 

で、仕方なく簡易試着室に入って着たんだけど、

本当にSサイズかMサイズかの違いで、

これあなたデザインしたんですか?って聞きたいぐらい。

 

それで試着室から出て、

そのSサイズかMサイズかをじっくり見たデザイナーが私たちに言った。

 

デザイナー:「うーん………。どっちの方がサイズ合った?」

それを見るのがあなたの仕事だろー!

肩幅とかチェックするだろー!

そのインナーのSサイズかMサイズかの微妙な分かれ目でデザイナーが悩んでいる際も

飛行機に乗れるか乗れないかの瀬戸際に立たされる私たち。

 

で、今度は私たちが着てるSサイズかMサイズかの袖を、1センチ程めくりあげる彼女。

デザイナー:「こっちの方がいいかしら。」

どっちもそんな変わんないよー!

スタッフたちもその1センチを真顔でじっくり見ていて、もやは突っ立てる私たちには冗談にしか思えない。

いい大人たちがその1センチを眺めながら、

重大事項を決定する会議並みに、下ろした方がいいのかめくった方がいいのかを真剣に話し合っている。

大掛かりなコントなのか?

この下ろした方がいいのかめくった方がいいのかの選択、絶対撮影前でよかっただろ!

こっちは飛行機に乗れるか乗れないかで戦ってるんだよ!

もう不満爆発寸前の私たち。

 

デザイナー:「自分の服に着替えて大丈夫よ。」

そして袖以外は見ないのかいって思いながら

結局10分ほどしかかからず、

嘘みたいなフィッティングを終え、ようやく会場を後にする私たち。

時刻は既に7時を過ぎている。

 

エキゾチック美女:「あれ、ドライバーがいない。」

会場外に出たんだけど、フィッティングが遅かったからか、その間にどっかに行って今戻ってる時にまた渋滞に引っかかってるとかで迎えが遅れるドライバー。

その後また3メートル進んでは止まり3メートル進んでは止まりを繰り返し、何とか自宅に到着する私たち。

時刻9時過ぎ。

マネージャー:「10分でパッキングしてね!」

無茶にも程がある…。

完全にパッキングの時間が考慮されていないスケジュール。

同じドライバーがアパートの下で待っていて

どんな状況だよって考えながらとりあえず思いつくもの全て鞄に詰め込めこんで、何とか車に乗り込む私たち。

車の中でも飛行機に乗れるか乗れないかでハラハラしながら、

やっとのことで空港が見えてきて、入口付近は他の車でごった返していたからそのまま車から降りて、

チェックインカウンターまで全力疾走するモデルたち。

美女2人が前でロングヘアを全力でなびかせながら

私はショートヘアを全力でなびかせて

 

グランドスタッフに謝って何とかチェックインをしてもらい、

出発時刻ぎりぎりで登場ゲートに間に合う私たち。

夕方から何も食べてないし、焦りのせいで疲労も凄くて既にぐったりの3人が口を揃えて言った。

 

「あのフィッテング、絶対いらなかっただろ。」

 

モチベーション:

★★★★4

ピュア度

★★★★★★★★★9

事務所への不満:

★★★★★★6

このストーリーは実話に基づいています。

目次

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タイトルなんてどうでもいい。 27日目:過酷さと夢の狭間

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【モデル界裏話ストーリー】「タイトルなんてどうでもいい。」1日目 美女たちとのご対面

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