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MODEL STORY

タイトルなんてどうでもいい。33日目:モデル VS 事務所の戦い~モデルたちのボイコット~

海外モデル契約90日

33日目:モデルVS事務所の戦い

 

ブラック企業というものが世の中には存在する。社会人経験の浅い私は他の会社に行けばいいじゃんってずっと思っていた。

ブラック企業じゃなくて、ブラック業界だったらどうしたらいいんだろう?

自分の生きる業界(海外モデル界)の9割がブラックで契約違反が繰り返されることが分かった駆け出しモデルの私。

芸能界やモデル界でよく聞くことだけど、事務所がお金を間で抜いている。

 

昨日、事務所からもらった私の仕事明細がおかしいことをモデルアパートのみんなに伝え、既にクライアントからも実際に支払った金額を聞き事務所の嘘が発覚した。

その後他のクライアントたち数人にも確認したけど、見事に全て数字がずれていて実際の支払いは2倍ほど。

 

で早速私の住むモデルアパートでミーティングが開かれて、

リビングに巨人5人とチビ1人の海外モデルたちが集まって今後の方針を話した。

身長190センチ越えのメンズモデル3人と175センチ前後のレディース2人に囲まれる小人の私。

リアリティ番組に採用された並みのキャラの濃い6人が作戦会議をするんだけど、まぁ想像通り意見はバラバラで。

まず人の話を聞かない。

そして感情をコントロールできず人が喋っている上に被せて喋るから、あっちからもこっちからも声が飛んでいる。

その飛び交っている情報を必死に飲み込もうとする新人の小人。

あたしゃ聖徳太子ですかって。

波乱万丈のモデルアパートのリアリティショーを作れば全世界ヒットすると私は本気で思っているから、プロデューサーの方々、今がチャンスです。

キャラの濃い美男美女ルームメイトとの出会いのエピソードはこちら↓

タイトルなんてどうでもいい。17日目:キャラ勢揃い

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どうする?このまま働き続けて、事務所の言いなりになるか?

契約が終わるまで我慢するべきか?

そもそも私たちにできることはあるのか?

私はまだ半分以上契約期間が残っているからもちろんこのままにはしておきたくないんだけど、

6人いるルームメイトのうち、見事に3対3で意見が分かれた。

ダンディー:「どれだけ不利に書かれた契約書でも俺たちは既にサインにている。今更何も言えない。」

侍:「でも契約違反をしているのは事務所の方だろ。」

リアルバービー:「事務所は何とでも誤魔化せてしまう。結局私たちの利益を握っているのは事務所。契約期間中に問題を起こせばそのお金は入らないし、それこそ今まで働いてきた分全てが無駄になってしまう。」

海外モデル契約は月払いではなく、3ヶ月の契約が終わった時点での支払いとなる。

海外契約のシステムがこちら↓
タイトルなんてどうでもいい。 9日目 鬼の契約システム

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マフィア子分:「これだけ取られていて、このままでやってられるか!」

全身タトゥーに覆われたイケメンのキレた姿はまさにマフィアそのもの。

親分に立派に昇進している彼と、自由人の侍の2人が私側にいるのは有難いんだけど、協調性は一ミリもない。

俺が今から事務所に乗り込む!って言うのを待て待て、と止める他のメンバーたち。

その後もモデル VS モデルの意地の張り合いは続いて、ドラマみたいな修羅場を繰り広げる私たち。きっと瞬間視聴率は今が一番高いはず。

 

できることがかなり限られた中で私たちの辿り着いた結論が、

 

ボイコット。

 

そうです。

あの、ボイコット。

人生初のボイコット…。

海外のニュースでストライキとかボイコットとか見てて大変そうだな~って思うことはあったけど、まさか実際に自分がそれをしないといけない状況になるなんて思ってもいなかったし、日本ではきっとここでボイコットするぞ!ってならないはず。

さすが海外らしい発想。

モデルたちが撮影に行かないとなると、流石に事務所のメンツが立たないから、それだけはしてほしくないはず。

 

反対意見の3人も渋々ボイコットに賛成し、こうして私たちによる無謀な抵抗なのか挑戦なのかが始まった。

今日撮影があるのは、私とメンズ3人。

 

午後1時、仕事に送り迎えしてくれるドライバーが迎えに来る時間だけど私たちは理由を伝え、行かない意思を示した。

午後2時、仕事に行く催促の連絡をするマネージャーに返信もせず電話にもでずアパートに立てこもる私たち。

もう後戻りはできない状況で、面白くなってきたぞ~っと愉快に喜ぶ侍。

自由人侍のエピソードはこちら↓
タイトルなんてどうでもいい。18日目:自由気ままなラテン侍

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午後5時、男マネージャー2人と、女副社長がアパートに乗り込んできた。

とりあえず鍵開けなかったらいいんじゃない?ってみんな言ったんだけど、

持ってたね。

鍵。

マネージャーたち。

住人みたいにあっさり入ってきて、

おかえり~って言いそうになったね。

 

私:「明細の金額が違うことを聞きました。」

マネージャー:「どこにそんな証拠があるんだ?」

ここでクライアントから聞いたことを言ってしまうと私が先に契約違反を認めていることになるし、クライアントにも迷惑がかかる。

ダンディー:「こんな不利は状況で働けません。」

女副社長:「弁護士でも雇って戦うつもり?」

お互いにヒートアップして男マネージャーが怒鳴りだすし、メンズモデルたちも怒鳴り返すし、もう本当に修羅場。

そのうち誰か手が出るんじゃないかとハラハラする私。

30分ほど言い合いは続き、埒が明かない状況を見て女副社長が言った。

女副社長:「分かったわ。明日の仕事に行かなかったら、もう残りの契約期間は仕事を入れないから。

生活費も来週から支給しない。そのまま契約期間を無駄にしなさい。そして罰金として今まで働いてきた分も支払わないから。今すぐ帰国したいなら契約書通り、費用を全額返しなさい。

今日1日考える時間をあげるわ。」

そう言ってマネージャーたちはアパートを後にし、さっきまでの戦場が嘘のように静まった。

 

誰も何も言わない中お互いに顔を見合わせるんだけど、

私たちにできることは

全てなくなった気がする…。

 

あるのかもしれないけど、知識も少なく異国の地にいる若い私たち。

モデルたちによる微々たる抵抗はこうして呆気なく幕を閉じた。

 

モデル同士って嫉妬心とかもあって仲が悪いんでしょ?ってよく聞かれるんだけど、

海外契約の場合それは真逆で、一緒に住んでお互い支え合わないといけないから私たちは家族みたいになることが多い。

逆に言うと、私たちしか助け合える人はいないからそうやって自然と絆が深まるのかもしれない。

 

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夜マネージャーから連絡が届いた。

私たちは来週1週間分の生活費が罰としてカットされた。

結局そこはしっかりカットするんだな。

そして実際ブラック企業で働く身になって分かったことは、

 

そう簡単には抜け出せないんだな。

 

モチベーション:

ピュア度

★★★3

事務所への不満:

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★マックス

このストーリーは実話に基づいています。

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