先日、私がどうやって海外でモデルをしているのか日本のモデル友達に説明をしたところ、
「楽しそう!私も行ってみたい!」とかなり興味を持っていたから、
この記事では海外でモデルをしてみたいけど、どこからスタートしたらいいかさっぱり分からない!
と言うモデルたちのために海外モデル契約のシステムを軽く説明する。
海外を転々とするノマドモデルな私
私の過去のモデル契約オファー先↓
大阪、東京、ニューヨーク、ドイツ、サンパウロ、バンコク 、ソウル、香港、インド、上海、マニラ、、イスタンブール、そしてホーチミン。
足してみると70契約程。有難い限り。
海外の契約にも何種類かあるんだけど、ここでは一般的なオープンコントラクトについて説明する。
海外でモデル 契約期間
海外モデル契約は基本90日間
楽しくても辛くても90日で終わる。海外に3ヶ月、世界中のモデルたちと一緒に住む経験ができるというもの。
もちろん、仕事の取り具合で事務所からの契約更新の話が出ることもあり、その場合はビザが切れるまで、あるいはまたビザを取り直しての契約更新となる。
モデルによっては3ヶ月契約を繰り返して1~2年家に帰らない子もいるし、毎回契約が終わる度に帰国して家族に会う時間を作るという子もいる。
渋谷付近を歩いている、いかにもモデルらしいスラっとしたロシア系統の10代の美女たち、彼女たちもこのオープンコントラクトで日本に派遣されていて、3ヶ月終わるとまた違う国、あるいは自分の国に帰るというシステム。
海外でモデル 費用は事務所が全額負担
90日契約を実際結んだ場合、
費用はほぼほぼの確率で事務所が全額事前に負担し、それをモデルが仕事を取って返済していく
というもの。
事務所が事前に負担してくれる費用:
渡航費(飛行機の往復代)、アパート費、生活費、コンポジット代(モデルカード)、携帯シムカード代、ドライバー費(オーディションや仕事の送り迎え)
足していくと3ヶ月で40万~90万程(国の物価によって大きく変動する)
例えば、日本からバンコクの事務所に派遣された場合、渡航費、物価共に安いため、費用も安くなる。
日本から、ロンドンの事務所に派遣された場合、渡航費、物価共に高いため返済する費用も大きくなる。
仕事の単価も各国によって違うからそこも考慮した上で、費用の返しやすい国を選ぶのもアリ。
ただし、競争率の高い業界で事務所も給料は保証できないため、完全歩合制となる。仕事が取れなかったら3ヶ月後の給料はゼロ。
「契約中の3ヶ月間の生活は最低限保障しますよ。ただ、利益が出るかどうかはあなた次第。」
というもの。
仮に、3ヶ月間あまり仕事が取れず契約を終えた場合、事務所が事前に負担した金額は返済しなくていい。
少し見方を変えると、事務所が私たちモデルに投資をし、私たちは90日という時間を投資するというふうに考えられる。
金銭面はシビアな海外モデル事情
ちなみに、3ヶ月後に費用を全て返済し利益を手にして契約を終えるモデルは契約しているモデルの10%未満と言える。
かなりシビアで、まず海外契約を取って事務所に全額負担してもらえるモデルは全世界モデル人口の1%以下。
私が契約していた国トップと言われていた事務所は、シーズンにもよるけど1ヶ月に2000通以上世界中からモデル応募が来る所で、その中で事務所が投資できる20~30人を選定していた。
こんな競争率の高いものだから、
「利益はそんな気にしてないけど若いうちにいろんな国に行きたい!」
「モデル業には実はほぼ興味ないけど海外にタダで行ける!」
というような、自分のルックスを活かしてワーキングホリデー的な感覚で契約先に来るモデルも多い。
モデル契約 金銭システムを詳しく書いたエピソードがこちら↓
-
タイトルなんてどうでもいい。 9日目 鬼の契約システム
続きを見る
海外でモデル 契約する国の選び方
海外のモデル市場
モデル市場ってまずどこにあるの?って話だけど、世界中どこにでもある。驚くぐらいどこにでもある。
アジアでメジャーな国は、日本、香港、シンガポール、タイ、韓国、中国、台湾
レアと思われがちだけど実はモデルの間ではメジャーな場所が、ムンバイ、ドバイ、ケープタウン、メキシコ(お金を稼げる市場と言われているから世界各国からモデルが出稼ぎに来る)
例えば、ヨーロッパやアメリカがシーズンオフの時にアジアに来たり、中にはシーズンが始まるとレバノンに行って一稼ぎするモデル友達がいたり。
そんなところにモデル市場あるんですか?と思うようなところが意外とお金の稼ぎ場だったり。
面白いことに、違う契約先で過去の契約先のモデルと再会することもあり、結局世界でモデル契約を獲得してる人は決まってくる。
「あれ?1年ほど前、あの国のオーディションで一緒でしたよね?」という会話は私は今まで何度も交わした。
モデルのルックスで契約の取りやすい国は決まってくる。
ハーフモデルが海外事務所を取りやすい理由がこちら↓
-
【海外でモデル業】日本人ハーフが海外事務所にウケが良い理由
続きを見る
海外でモデル モデルたちとシェアハウス
契約中は基本、モデルアパートに住むことになる。
海外でモデル モデルアパート
モデルアパート:
事務所が事前に用意してくれている、派遣されたモデルたちが一緒に住むアパート
かなり狭いし、シェアルームだし、プライベートの時間はほぼなし。
感覚としては海外に一人旅に行ってホステルに泊まるようなものだけど、泊っている人は全員モデル。どこの出身の人たちと部屋が一緒になるかとかも一切分からない。
喧嘩があったり恋愛事情もややこしかったり、かなり波乱万丈なものだけど、各国のモデルと出会うことができ仲良くもなれるし、そこで世界中のモデル市場の現状を知ることもできるから、なかなか貴重な経験。
海外モデルアパートでの生活を描いたストーリーはこちら↓
-
【モデル界裏話ストーリー】「タイトルなんてどうでもいい。」1日目 美女たちとのご対面
続きを見る
海外でモデル 全スケジュール事務所がコントロール
全額費用を負担していることもあり、事務所がモデルのスケジュールをコントロールする権利を持っているから、決まった仕事やオーディションは確実にいかないと契約違反とみなされてしまう。時間等も事務所が全て指示を出す。
日本でモデル業を既にしている子は同じようなものだから慣れていると思う。
海外でモデル 機会があるなら行ってみる価値アリ
私は各国のモデル契約を終え、現在は契約の縛りのないフリーランスモデルとして活動中。
良い点もあれば悪い点もある海外モデル契約。
利益のことは気にせずとりあえず海外のモデル界に飛び込みたい!って言う子にはタダで海外に行けて世界中とモデルと出会うことができるから持ってこいのシステム。私は現在世界中にモデル友達がいる。
かなり過酷で競争率も高いし、長くも短くも感じる3ヶ月間で辛いこともあるけど、振り返って考えてみるともの凄く良い人生経験をしたと個人的には思っているから、機会があるなら是非飛び込んでみてほしい。
事務所の安全性はちゃんと確認してね。
オススメ記事↓
-
【モデル業】スカウトされやすい場所・条件・注意点
続きを見る
-
身長が低くてもモデルになる方法 日本と海外でモデル業
続きを見る